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無添加=安全ではない!?本物の無添加石鹸とは
洗顔石鹸を見ていると、よく「無添加石鹸」という言葉を目にします。
無添加というとお肌に良さそうなイメージがありますが、実はそんな「無添加石鹸」にも落とし穴が・・・!
実は無添加石鹸=添加物をなにも使っていない石鹸では無いんです!
無添加石鹸の定義や種類、お肌に良いと言われる理由について詳しく解説していきます。
目次
無添加石鹸≠添加物0?無添加石鹸の定義とは
無添加石鹸と聞くとどんなものを想像するでしょうか?
多分、ほとんどの人は「添加物が一切入っていない石鹸」のことだと答えると思います。
実は、無添加石鹸でも添加物が含まれるものもあるのです!
無添加石鹸に基準は存在しない
実は、無添加に対する明確な基準は存在しません。意外にも「無添加」と言える基準って結構曖昧なんです。
防腐剤(が)無添加!のように、添加物に関する表記は、「入っていないもの」を記載しています。
なので、なにか一つでも添加物が入っていなければ「無添加石鹸」と言えてしまいます。よくみると、無添加!と大きく表記のある石鹸でも、防腐剤は無添加だけれど香料は入っている、ということがあったりします。
添加物の使われていない石鹸を選びたいときには注意が必要です。
無添加石鹸の種類
無添加石鹸には種類があります。一般的に無添加石鹸として市販されているものには、以下の3つの種類があります。
- 一部無添加の石鹸
- 旧指定成分無添加の石鹸
- 完全無添加の石鹸
3つの無添加石鹸について、1つずつ解説していきます。
一部無添加
一部無添加の石鹸は、添加物が1種類以上でも含まれていない石鹸を指します。
例えば「香料無添加」と記載のある商品は、香料が無添加の石鹸という意味になります。防腐剤や合成界面活性剤は含まれているかもしれません。
一度成分表示を確認してみることが重要です。
旧指定成分無添加
旧指定成分無添加の石鹸は、「旧指定成分」と呼ばれる成分が含まれていない石鹸です。
2001年4月に化粧品の全成分表示が義務づけられる以前は、102の表示指定成分をラベルに表示する義務がありました。表示指定成分は「使う人の体質によってまれにアレルギー等の肌トラブルを起こす恐れのある成分」です。全成分表示が始まり、成分を見て商品を選べるようになりましたが、旧表示指定成分がどれなのかはわからなくなりました。旧表示指定成分はなるべく避けたい成分なので、より安全な化粧品を選ぼうとするときの参考にしてください。
日本オーガニックコスメ協会公式サイト102の旧表示指定成分一覧表より引用
旧指定成分は、全成分表示が義務付けられる前に指定されたものです。
「これらの成分は人によってアレルギーや肌トラブルを起こしてしまう可能性があるので、配合している場合はちゃんと表記しないと駄目ですよ」という基準になります。
1つでも含まれていれば必ず肌に悪影響がある!というほど危険なものではありませんが、多少のリスクがあるのも事実。
特に、無添加石鹸を使いたい!と思っている方は気にして損はないでしょう。
そして、この基準は今から何十年も前に決められたものです。その何十年の間にも新しい化学物質は作られています。指定されていない成分でもお肌に悪い可能性のある添加物はありますので、旧指定成分無添加と言っても注意したいところです。
完全無添加
完全無添加の石鹸は、一切添加物が使われていない石鹸です。水と石けん素地からできている純石鹸は「完全無添加の石鹸」に該当します。
言ってしまえば「ただの石鹸」ですが、何も入っていないのでお肌に悪影響な物質を取り込む心配もありません。
純石鹸とはどんな石鹸?特徴を解説!
無添加石鹸が肌に良い理由3つ
無添加石鹸が肌に良い理由は主に
- 刺激が少ない
- 洗浄力がちょうどいい
- アレルギーなどの心配が無い
の3つがあります。
刺激が少ない
無添加石鹸の良い点には、肌への刺激が少ないことがあります。
そのため、敏感肌の方や、肌トラブルを抱えている方でも安心して使うことができます。
洗浄力がちょうどいい
無添加石鹸は、洗浄力がちょうどいいのがお肌にとってとても魅力的です。
汚れをきちんと洗い流しながら、必要な皮脂は残してくれて、お肌の状態を適切に保ってくれます。
アレルギーなどの心配が無い
基本的に無添加石鹸はアレルギー反応を起こす心配のある成分は含まれていません。
しかし、無添加を謳う商品の中には一部の添加物だけ無添加というものも多くあります。
アレルギーが心配で無添加石鹸を選ぶ場合は、きちんと「何が無添加なのか」の表示を見て選ぶことが重要です。
無添加石鹸おすすめ5選
無添加と一口に言っても、添加物が含まれている石けんがあることをお話してきました。では、本当の意味での無添加石鹸を選びたいと思った場合、どのように選べばよいのか困りますよね。
基本的に、成分表示を見て「水、石けん素地」とだけ記載があるものは完全無添加の純石鹸です。石鹸素地は原料で表記されている場合もあります。パーム油、オリーブオイルなどの天然油脂は石けん素地の原料なので、ご安心ください。
完全に無添加の石鹸からおすすめしたい石鹸を5つ選んだので、無添加石鹸を選ぶときは参考にしてみてくださいね。
ミヨシ無添加洗顔せっけん
全成分:石ケン素地
牛脂とパーム核油を原料とした石ケン素地のみを原料としています。品質にもこだわり、すぐに酸化しないような工夫がされているのも魅力的です。
シャボン玉浴用
全成分:石けん素地
石鹸素地のみでできたシンプルな純石鹸です。1つ100gと、大きなサイズなので長く使えるのも◎
価格を重視するならシャボン玉浴用はかなりオススメです!
シャボン玉石けんで【コスパ最強】毛穴対策!口コミと体験談
カウブランド無添加せっけん
全成分:石鹸素地
「赤箱」「青箱」でお馴染みのカウブランドの無添加石鹸です。実は赤箱・青箱は香料が含まれているため、無添加石鹸では無いんです!
無添加にこだわりたいかたはこちらを検討してはいかがでしょうか?
カウブランド 無添加せっけんはニキビ肌に使っても大丈夫?
パックス化粧石けんE
全成分:石ケン素地、グリセリン、トコフェロール(ビタミンE)
石鹸素地と、天然の保湿成分だけでできたシンプルな石鹸です。3個セットでの販売で、かなり安価で手に入れられます。
無添加石鹸で全身洗いたい!という方にもオススメできる商品です。
VCOマイルドソープ
全成分:石鹸素地(植物油)、ヤシ油(ヴァージンココナッツオイル)、ステアリン酸、水、ヒアルロン酸Na、水酸化K
純石鹸ではありませんが、お肌への安全性の高い成分のみ使用されています。
無添加なのでお肌に優しいことに加え、保湿力が優れています。乾燥肌でお悩みの方におすすめです。
VCOマイルドソープの効果は信用できない?成分を徹底解説!
まとめ
無添加石鹸とは、香料・着色料・合成酸化防止剤などの添加物を1つでも使っていない石鹸のことです。
明確な基準が存在しないため、このようにわかりにくい表記になってしまっているのが現実。添加物が何も入っていない石鹸にこだわりたい!という場合は注意が必要です。
低刺激でお肌への負担を軽く洗顔できるのが無添加石鹸の魅力です。
正しく選んで、スキンケアに役立ててくださいね。