洗顔石けん専門ライター。石鹸のプロ。
高橋の後輩。ズボラ。
スキンケアを怠ってきたツケで肌トラブル続出。
溶けやすい石鹸を長く使う方法・保存する方法!再形成する方法も解説
近年ボディソープや洗顔フォームに代わり、固形石鹸を使う人が増えています。
ですが固形石鹸はすぐにドロドロに溶けてしまったり、最後までうまく使い切るのが難しいですよね。
そこで今回は溶けやすい石鹸を長く使うためのライフハックや、小さくなってしまった石鹸を復活させる方法を紹介します。
目次
溶けやすい石鹸を長く使う方法を伝授!
固形石鹸は安いものだとひとつ100円以下で買えますが、無添加やオーガニック素材にこだわったものはひとつ数千円します。
ちょっと奮発した石鹸なら、できるだけ長持ちさせたいですよね。
それに、ドロドロに溶けた石鹸は衛生的にも気になるもの。
固形石鹸を長持ちさせるポイントは以下の3つ!
- 溶けにくい石鹸置きを使う
- 保管方法や保管場所を工夫する
- カットして使う
使い方①溶けにくい石鹸置きを使う
石鹸置きはどんなものを使っていますか?
石鹸を長持ちさせるにはなるべく水が溜まらない状態にしておくことが大切です。
石鹸との接地面が少なく、水はけの良いものを選びましょう!
オススメはこんなタイプ!
素材にこだわった石鹸置き
プラスチックの石鹸置きは水はけが悪く、いつまでも底に水が溜まってしまいます。
最近はプラスチック意外の石鹸置きが人気です。
- スポンジ状
- 珪藻土製
- ヒノキ製
ソープホルダー
ダルトンのソープホルダーは見た目のインパクトも大!
磁石を使った新発想で、石鹸のヌルヌルから開放されます。
使い方は簡単で、磁石のついた王冠型のパーツを石鹸に埋め込むだけ。
吸盤で壁に貼り付ければ洗面台のお掃除も楽々です。
石鹸置きに輪ゴムを巻く
プラスチック製の石鹸置きも、輪ゴムを巻くだけで簡単に水はけの良い石鹸置きに変身します。
輪ゴムを格子状にかけるだけなのでお金もかかりません。
使い方②保管方法や保管場所を工夫する
石鹸がドロドロになるのを防ぐには石鹸置きを変えるのが一番効果的ですが、普段の保管方法を見直すとより長持ちさせられます。
水気を拭き取る
石鹸を濡れたまま放置すると、泡立ちのよい成分から溶け出てしまいます。
石鹸を使った後は雑菌の繁殖を防ぐために軽くすすぎ、キッチンペーパーやタオルで水気を取りましょう。
この一手間で石鹸は早く乾き、無駄に溶けてしまうのを防げます。
浴室で保管しない
石鹸を浴室に置きっぱなしするとふやけて溶けやすくなります。
使い終わったら脱衣所で保管しましょう。
どうしても面倒な場合は、シャワーが当たらない高い場所に保管するだけでも○
使い方③カットして使う
石鹸を丸ごと置いてしまうと水を吸う面積が広くなってしまいます。
特に海外製の石鹸はサイズも大きめ。
そんな時は石鹸をカットしてしまいましょう!
使いやすい大きさにカットしたら残りは密閉容器に入れて冷暗所で保管します。
残りの石鹸も3ヶ月を目安に使い切るのがベストです。
溶けて小さくなってしまった石鹸を再形成する方法
いくらお気に入りの石鹸でも溶けてドロドロになってしまうと使いたくなくなってしまいますよね。
それに小さくなった石鹸は使いにくい上に石鹸置きの隙間から落ちたりとイライラの元。
しかし、溶けて小さくなった石鹸を復活させる方法があるのです!
方法①電子レンジでチンする
石鹸を電子レンジでチンすると、焼き菓子のようにモコモコと膨らんできます!
これはポップコーンと同じ原理で石鹸内の分子が膨張するから。
一欠片でも、いくつかまとめてもOK!
泡立ちは変わらないので、最後まできっちり使い切ることが出来ます。
実際にレンチンしてみました!
温め始めて5秒ほどで膨張が始まり、少しずつ大きくなっていきます!
ところが一瞬目を離し、40秒を過ぎると突然石鹸がしぼみ、黒焦げになってしまいました!!
加熱しすぎないよう必ず様子を見ながらチンしてください。
もう一度試し、今度は丁度いいところで取り出せました!
見た目も感触も発泡スチロールのようです。
何回か使うと全部溶けてなくなったので、気持ち良く最後まで使い切れます。
方法②新しい石鹸に合体させる
この方法は一般的ですが、なかなか石鹸がくっつかなくて苦戦している方も多いのでは?
コツは新しい石鹸にも水分を吸わせておくこと!
新しい石鹸を取り出したらすぐに合体させるのではなく、一回使用します。
お風呂から上がるタイミングで2つの石鹸をギューとくっつけ、次の日一日乾燥させれば取れることはありません♪
方法③小さくなった石鹸から大きい石鹸を作る
小さくなった石鹸を溶かして再形成させます。
用意するものは飲み終わって綺麗に洗った牛乳パックと、小さくなった石鹸をいくつか。
実際に作ってみます!
2.石鹸を牛乳パックに入れ、石鹸が浸かるくらい水を入れる。
3.電子レンジで1分ほど温め、石鹸が溶けるまで混ぜる。
4.再度30秒ほど温める。
5.1〜2日乾燥させる。
牛乳パックの底を軽く叩くとキレイに固まった石鹸が出てきました!
ただし、1の石鹸を細かくする工程に少々時間がかかるので、時間に余裕が無いときは正直この方法はオススメできません。
ですが手軽な上に実用的ということもあり、作っている最中はとても楽しいです♪
色違いの石鹸を混ぜてマーブル模様なども作れるので、お子さんとの工作にもピッタリです!
【番外編】溶けにくい石鹸を見分ける方法
溶けにくい石鹸は水分量が少なく硬い石鹸に仕上がっています。
具体的には次のような石鹸が溶けにくいです。
透明な石鹸は溶けにくい
透明な石鹸の中でも、切り出した後2〜3ヶ月かけて水分を飛ばしたものは硬く溶けにくい石鹸になります。
じっくり時間をかけて乾燥させ、人の手で磨いてプレス機で成型されると、できたばかりの体積に比べて半分くらいの大きさになります。
透明石鹸は溶けにくいだけでなく透明にするために保湿成分であるグリセリンや砂糖などが配合されているので、洗い上がりがしっとりするのも特徴です。
加圧成型された石鹸は溶けにくい
こちらは特殊な製法で、粉末にした材料を真空加圧して成型します。
製造過程で水分を加える必要がなく、ものすごい圧力をかけて圧縮するのでカチカチの石鹸ができるんです。
最後まで溶け崩れることなく、薄い破片になってもしっかり泡立ちます。
例えば塩分を30%以上配合した塩石鹸はこの製法でしか作れません。
塩石鹸は塩分が防腐剤の代わりになるので、添加物が気になる方にもオススメ!