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誰でも簡単!石鹸の作り方|苛性ソーダ使わず重曹のみで作る方法も解説
自然派志向や健康志向への関心が高まり、石鹸をDIYする人が増えています。
手作り石鹸は自分の肌質に合わせて素材を変えたり、好きな色や柄を付けられるのが魅力です。
今回は様々な石鹸の作り方を写真付きで解説していきます!
手作り石鹸は劇物の苛性ソーダを使用しますが、苛性ソーダの代わりに重曹を使う作り方も紹介しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
- 簡単にできる様々な石鹸の作り方
- 手作り石鹸の装飾の仕方
- 危険な材料を使わない石鹸の作り方
目次
作り方①コールドプロセス石鹸を作る
コールドプロセス製法は熱を加えずにオイルの美容効果を丸ごと閉じ込めた作り方です。
ビタミンや保湿成分がたっぷり含まれているので、驚くほどしっとりした使い心地になります。
熟成期間が必要なので完成までに1ヶ月程度かかりますが、台所にある道具だけで簡単に作れます。
苛性ソーダという薬局でしか手に入らない劇薬を使うので、小さいお子さんやペットがいる方は注意して作ってください。
必要な道具と材料
コールドプロセス石鹸を作るのに必要な道具と材料は以下の通りです。
道具
- ゴーグル
- ゴム手袋
- マスク
- ボウル
- 耐熱容器
- 湯せん用鍋
- 電子はかり
- 温度計
- ステンレス製泡立て器
- 型(牛乳パックでも可)
- ゴムべら
材料
- 苛性ソーダ・・・66g
- 精製水・・・175g
- オリーブオイル・・・400g
- ココナッツオイル・・・100g
- 香料(お好み)
- 食用着色料(お好み)
苛性ソーダは薬局の処方箋カウンターのみで取り扱っています。
目に入ると失明したり、誤飲すると胃に穴が空いたりする危険な薬品のため、購入には身分証明書と印鑑が必要になります。
着色料は台所にあるココアやコーヒー、抹茶でも代用可能です!
石鹸専用の型を使う場合はラップを敷いておくと漏れ防止になります。
オイルごとの特徴
使用するオイルは石鹸の使い心地を左右する大切な要素です。
オリーブオイルやココナッツオイルがポピュラーですが、その他にも様々な植物のオイルがあります。
オイルの特徴(イケダマルセイユ)
上記のようなサイトを参考にしながら、いろいろなオイルで作ってみるのも面白いですよ。
作り方の手順
必ず換気をして、ゴム手袋・ゴーグル・マスクを装着してください。
80℃まで温度が上がります。湯気を吸い込むと器官がただれてしまうので注意。
お好みで着色料や香料を混ぜるならこのタイミングで。香料は使用するオイルの1%が適量です。500gなら5ml。
そんな時はハチミツや度数の高いお酒を少量加えると固まりやすくなりますよ!
長期間乾燥させることで石鹸の性質が強アルカリ性から弱アルカリ性に変わります。
苛性ソーダはそのままでは危険な成分ですが、石鹸作りに欠かせない材料です。
鹸化した後に長期間乾燥させると毒性がなくなるので安心してくださいね。
【番外編①】ペットボトルで石鹸を作る
コールドプロセス製法は苛性ソーダの扱いが怖いと感じたかもしれません。
ですが、実はペットボトルでも簡単に作れるんです。
【1】〜【3】は通常のコールドプロセス製法と同じですが、材料を混ぜる工程をペットボトルで行います。
80℃まで温度が上がるので注意してください。
※こぼれないように「ろうと」を使ってください
ペットボトルを使うと苛性ソーダが飛び跳ねる危険がぐっと減ります。
テレビを見ながらシャカシャカできるので、なかなか固まらない時も楽ですよ!
【番外編②】模様や装飾付き石鹸の作り方
コールドプロセス石鹸はハンドメイド感溢れるナチュラルな見た目も魅力の一つ。
模様の付け方を工夫すれば断面までオシャレな石鹸を作ることが出来ます。
中でも人気の模様の付け方を解説するので、応用したりアレンジして自分だけの模様を作ってみてください。
マーブル模様
型に流し込む前に石鹸のタネを2つか3つに分けます。
いずれかに好きな着色料を入れて色付けします。
パウダー状の着色料を使う時は玉にならないよう、容器の壁になすりつけるようにして少しずつ溶きます。
分けていたタネを同時に型に流し込み、竹串をぐるっと一回通します。
この時あまり混ぜないほうがマーブル模様が綺麗に出来ます。
通常の手順に戻って乾燥が完了したらマーブル石鹸の完成です。
バイカラー
型に流し込む前にタネを2つか3つに分けます。
それぞれに好きな色をつけ、一色ずつ型に流し入れます。
型を斜めにしながら固めていったり、あえて表面をボコボコにしてから次のタネを流し込んでいくと断面の模様が楽しめます。
ハーブや食品で飾り付ける
ホイップクリームの袋に石鹸を詰めてデコレーションしたり、ドライハーブやドライフルーツをトッピングしても可愛いですよ♪
あえて全体に混ぜ込んでも良いですね。
ぜひ自分だけのお気に入りのデザインを考えてみてください。
作り方②グリセリンソープを使って石鹸を作る
グリセリンソープは無色透明な石鹸で、電子レンジや湯煎で溶かして注ぐだけで簡単にオリジナル石鹸が作れます。
完成したらすぐに使えるのも嬉しいポイント!
別名MPソープとも呼ばれており、東急ハンズや生活の木・ネットショップなどで簡単に手に入ります。
着色したり容器を工夫したり、アイデア次第で様々な形に姿を変えるんです!
必要な道具と材料
グリセリンソープを作るのに必要な道具と材料は以下の通りです。
道具
- 包丁
- 耐熱容器
- マドラー
- 型
材料
- グリセリンソープ・・・適量
- 食用着色料(お好み)
- 香料(お好み)
- ドライハーブ(お好み)
作り方の手順
温めすぎると吹きこぼれるので、必ず目視しながら温めてください。
すぐに使えますが、長持ちさせたいなら1〜2日乾燥させると水分が飛んで溶けにくくなります。
【番外編①】宝石石鹸を作る
誰でも本物みたいな宝石石鹸を作れる方法を解説します!
本物みたいな宝石石鹸を作るコツは2つ。
①本物の宝石の色合いを参考にする
②なるべく底が深い透明の型を使う
今回はローズクオーツをイメージして作ってみます。
ローズクオーツ石鹸の作り方
【番外編②】アイスキャンディーやお菓子に見立てて作る
型を工夫すればお菓子のような石鹸が簡単に作れます!
まずは100円ショップなどでアイスキャンディー型やゼリー型を用意!
透明なグリセリンソープと白色のグリセリンソープで様々な色を作ります。
お菓子のような見た目になるよう流し込んでいけば、思わず食べたくなる石鹸の完成です!
作り方③石鹸素地を使って石鹸を作る
粘土のようにコネコネして好きな形にできるのが石鹸素地を使った石鹸作りです。
コールドプロセス製法とは違い、石鹸成分のオイルからこだわることはできませんが、好きな材料をちょい足しすることでオリジナリティ溢れる石鹸が作れます。
市販の純石鹸からも作れるので、余らせた石鹸を有効活用するのにも役立ちます。
必要な道具と材料
オリジナル石鹸を作るのに必要な道具と材料は以下の通りです。
道具
- すりおろし器
- ボウル
- 型
材料
- 石鹸素地または市販の純石鹸・・・100g
- お湯またはハーブティ・・・適量
- ハチミツやミルクパウダー(お好み)
- 食用着色料(お好み)
- 香料(お好み)
- ドライハーブ(お好み)
作り方の手順
市販の純石鹸を使う場合はすりおろし器で細かくする。
危険な成分を使わず、安価にお好みの石鹸を作れる方法です。
粘土遊びの感覚で楽しめるので、小さいお子さんと作るのにもピッタリです♪
ただし、お好みで加える材料の種類によってはカビたり腐ってしまう可能性があります。
常温保存できないナマモノを混ぜるのは避けてくださいね。
作り方④苛性ソーダを使わない重曹米ぬか石鹸の作り方
石鹸に配合されているすべての成分を把握したい、苛性ソーダのような危険な成分を使いたくないという方は、こちらの作り方でチャレンジしてみてください。
苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)の代わりに重曹(炭酸水素ナトリウム)を使用した石鹸です。
重曹は料理にも使われるので安心です。
必要な道具と材料
重曹米ぬか石鹸を作るのに必要な道具と材料は以下の通りです。
道具
- 大きめの鍋
- へら
材料
- 水・・・600cc
- 重曹・・・20g
- 米ぬか・・・200g
作り方の手順
固形にしたい場合は型に入れて1ヶ月ほど乾燥させます。
固まりにくいので密閉容器に入れてペースト状のまま使うのがオススメです。
ちなみに重曹米ぬか石鹸はほとんど泡立ちません。
顔や体はもちろん、台所石鹸に使ったり掃除に使ったり、歯磨きにも使えます。
油汚れに効果バツグンで、メイクも軽く馴染ませただけで綺麗に落とせるんです!
しかも米ぬかには「米ぬかセラミド」というお肌の水分を補ってくれる成分が含まれているので、お手軽石鹸なのに美肌効果も期待できます♪
まとめ
大まかに4通りの石鹸の作り方を紹介しましたが、それぞれ作りやすさや特徴が大きく異なります。
以下に簡単な特徴をまとめてみました。
手軽さ | 保湿 | 泡立ち | |
コールドプロセス | ☓ | ◎ | △ | グリセリンソープ | ○ | ○ | ◎ |
石鹸素地 | ◎ | △ | ○ | 重曹米ぬか石鹸 | ○ | ◎ | ☓ |
石鹸は毎日使うものなので、食べ物と同じように素材からこだわってみてはいかがでしょうか?
数ヶ月使っていくうちにきっと手作り石鹸の良さを実感するはずです。
ぜひご自身にあった作り方でオリジナル石鹸を作ってみてくださいね。