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石鹸に使用期限はある?濡れたままだと腐る?使い切った方がいい期間や保存方法
いつ買ったかわからない石鹸が出てきた時、まだ使って良いか不安ですよね。
石鹸も食品と同じように、放置していたら腐るのでしょうか?
今回は、石鹸の使用期限、正しい保存方法、長持ちする石鹸の特徴を解説します。
目次
洗顔石鹸の使用期限は3ヶ月
基本的に石鹸は腐りません。ですが、3ヶ月を境に品質が劣化します。一度開封したら、3ヶ月以内に使い切ってください。
石鹸の原料は油なので、酸化します。色や匂い、泡立ちが変化したら洗顔に使うのはやめましょう。
酸化した石鹸は肌荒れや老化の原因になります。
石鹸の酸化を見分ける3つの方法
石鹸が酸化したかは以下の3つの方法で判断します。
- 変色していないか
- 嫌な匂いがしないか
- 泡立ちが悪くなっていないか
見分け方について詳しく解説していきます。
変色していないか
石鹸の色が黄色っぽく変色していたら酸化しています。洗顔には使わないでください。
原料の油が酸化すると始めは黄色くなります。さらに酸化が進むとどんどん茶色くなっていきます。
劣化した石鹸は肌に刺激を与えます。肌荒れの原因になるので注意してください。
嫌な匂いがしないか
石鹸から嫌な匂いがしないか確認してください。
古くなった油の匂いは酸化のサインです。あまりに不快な匂いがする場合使用をやめましょう。
泡立ちが悪くなっていないか
石鹸が酸化すると泡立ちが悪くなります。
石鹸を一度手で泡立ててみてください。以前より泡立ちが悪いなら酸化した可能性があります。
泡立ちが悪く、色もしくは匂いにも異常があったら洗顔に使わないでください。
石鹸を濡れたままにすると3ヶ月より早く腐る!?
石鹸を濡れたままにすると3ヶ月より早く腐ります。
濡れた石鹸をそのままにすると菌が繁殖します。細菌は高温多湿の環境で繁殖しやすく、お湯に濡れた石鹸は格好の餌場です。
酸化した石鹸と違い、菌がわいた石鹸は素人目で見てもわかりません。
菌がわいた石鹸を使うと肌荒れや皮膚炎を起こします。菌が繁殖しないよう、石鹸は常に清潔な状態に保ちましょう。
水気をよく切って、湿気の少ない場所で保管すれば、菌の繁殖を防げます。
石鹸は未開封でも3年経つと酸化する
未開封の石鹸でも3年以上経つと酸化する場合があります。なるべく早く使い切りましょう。
石鹸には基本的に使用期限が記載されていません。
使用期限にの記載に関して、薬事法で
使用期限の表示については、適切な保存条件の下で製造後3年を超えて性状及び品質が安定で
あることが確認されている医薬品において法的な表示義務はない
と定められています。
つまり、製造後3年間は安全に使えますが、それを過ぎると品質の保証はありません。
未開封の石鹸でも3年以内に使い切ってください。とはいえ、購入した石鹸はなるべく早く使うのがベストです。
工場から出荷され、お店に運ばれる。そこから、あなたが手に取るまでのどのくらいの時間がかかっているかわかりません。
極端な話ですが、購入した時に、製造されてから2年経っていたら、1年後には酸化するかも…。
お顔に使う時は特に、フレッシュな石鹸を使ってください。
使用期限が切れた石鹸は捨てたほうが良い?
使用期限が切れた石鹸は捨てなくても大丈夫です。洗顔や身体を洗うのに使うと肌荒れを起こすので、使い方を変えてください。
酸化した石鹸は掃除や洗濯に使うのがおすすめです。
使用期限切れの石鹸の使用方法について詳しく解説します。
使用期限切れの石鹸は捨てなくても良いが、洗顔はNG
使用期限が切れて、酸化した石鹸を捨てる必要はありません。皮膚に直接使わなければ通常通り石鹸として使えます。
しかし、皮膚に直接使うと悪影響です。石鹸の原料は油であり、使用期限が過ぎると油が酸化します。
酸化した油は
- 炎症を起こす
- シミ・シワの原因になる
- アレルギーを起こす
危険があります。
酸化し、変色した石鹸は洗顔やボディウォッシュに使わないでください。
酸化した石鹸は洗濯・掃除用に使おう
酸化した石鹸はお風呂で使わず、洗濯・掃除用に使いましょう。
石鹸は酸化しても洗浄力は変わりません。襟元や、靴下の汚れを落とす際に役立ちます。
泡立ちが悪いため、直接こすり洗いをするのがおすすめです。
石鹸が長持ちする3つの保存方法
石鹸を長持ちさせるための保存方法は
- 使用後は水気を切る
- ソープディッシュは水はけの良いものを選ぶ
- なるべく毎日使う
の3点です。
石鹸を長持ちさせる方法について詳しく解説します。
使用後は水気を切る
石鹸を使ったあとはよく水気を切りましょう。石鹸を持って2,3度振るだけである程度の水気が飛びます。
それでも心配な場合はペーパーティッシュで拭き取って、直射日光の当たらない、乾いた場所に保管してください。
ソープディッシュは水はけの良いものを選ぶ
ソープディッシュは水はけの良いタイプを選びましょう。
石鹸の下に水がたまると雑菌が繁殖します。石鹸の使用期限が早まるので、下に水がたまらないようにしましょう。
巾着型のネットに入れて吊り下げて保存するのもおすすめです。
なるべく毎日使う
一度開封した石鹸は、なるべく毎日使いましょう。石鹸が乾燥すると酸化が早まります。
一般的なサイズの石鹸は、毎日使っていれば3ヶ月以内に使い切れます。酸化を防げますし、使用期限を過ぎることもありません。
使用期限が長い石鹸の特徴
使用期限が長い石鹸は
- 純石鹸
- ビタミンEが含まれる石鹸
です。
純石鹸と液体石鹸の使用期限が長い理由について詳しく解説します。
純石鹸のほうが長持ちする
意外に思われるかもしれませんが、純石鹸は長持ちします。なぜなら、添加物は石鹸より先に酸化する可能性があるからです。
純石鹸は、JIS(日本工業規格)で脂肪酸ナトリウムもしくは脂肪酸カリウムが98%以上の石鹸のこと、と定められています。
つまり、純粋な石鹸の成分だけでできているものが純石鹸です。
純粋な石鹸の使用期限は製造から3年程です。開封しなければ3年は酸化しません。しかし、石鹸に加える添加物は違います。
石鹸以外の成分が含まれていると3年経たずに酸化してしまうかもしれません。月見草オイルや馬油は比較的酸化しやすいので注意してください。
例外に防腐剤があります。防腐剤の入った石鹸は当然酸化しにくく、3年以上もつでしょう。
防腐剤入りの石鹸>純石鹸>添加物入りの石鹸(防腐剤なし)の順で長持ちします。
しかし、防腐剤が含まれた石鹸は新鮮な状態でも肌に刺激を与え、肌荒れの原因になります。肌荒れを防ぐために酸化しない石鹸を選ぶのであれば、防腐剤入りの石鹸を選んでも本末転倒です。
肌荒れの可能性が低く、1番酸化しにくい石鹸は純石鹸です。
ビタミンEが含まれる石鹸
石鹸にビタミンEが含まれていると酸化しにくく、長持ちします。
ビタミンEは抗酸化作用があり、化粧品の酸化を防止するためによく使われる成分です。
ビタミンEが含まれる石鹸は長持ちするだけでなく、洗い上がりがしっとりします。
まとめ
石鹸の使用期限は
未開封⇛3年
開封済⇛3ヶ月
です。
石鹸は使用期限が過ぎると酸化します。酸化した石鹸は肌荒れの元なので、洗顔には使用しないでください。
ただし、皮膚に直接使わなければ問題ありません。石鹸を酸化させてしまったら、掃除・洗濯に使いましょう。
石鹸を保存するときは
- 水気を切る
- 水はけの良いソープディッシュを使う
ことに気をつけ、なるべく毎日使いましょう。
濡れたままで放っておくと雑菌が繁殖します。3ヶ月よりも石鹸の使用期限を縮めてしまいますので、なるべく水気を切って湿気の少ないところで保管してください。
石鹸を毎日使うと乾燥からの酸化を防げます。
お肌を守るために、石鹸の使用期限には気をつけてくださいね!